記事を書くのが遅くなり、今更感が否めませんが
2021年下半期の読了を紹介したいと思います。
★上半期まとめはこちら↓
上半期の読了まとめ記事の反省として、表の編集作業に時間がかかった割に、記事の読み応えは無いし、本自体の情報も薄い(タイトルと作者名さえ分かりにくい)…というものがありましたので、本記事では一覧表ではなくピックアップ形式で紹介してみます。
さて、下半期の読了数は101冊でした。
読書メーターの書庫で2021年下半期の読了一覧を見ることができます↓
リンク先、書庫に繋がってるかな?
「2021 下半期」という名前の書庫が下半期の読了一覧です。
読んだ順に放り込んであります。
上半期の128冊と合わせると、去年、2021年は
229冊 読了していたようです。
内訳としてはほぼほぼBL漫画なんですけど…
2022年はもう少し活字の本を読む時間を確保したい&目指せ読了300冊!
では、下半期に読了した作品からいくつかピックアップして紹介したいと思います。
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オススメ3冊
まずはオススメの読了本を3冊紹介します。
青山美智子『木曜日にはココアを』
タイトルから感じるほんわりした雰囲気が楽しめるオムニバス作品です。短編集ですが、スピンオフのように登場人物たちが繋がりあっていて、一冊通して丸く繋がってひとつの大きな作品になっているような秀作でした。
ほっこりしたあたたかさもありながら、どこかで繋がっている人間模様のロマンもある、素敵な一冊。
有馬嵐『きみの春花』
振り切った作画コストに感謝感激。どこかノスタルジックな絵柄で美しい…いや、これぞまさに腐つくしい…!
学校一の美人♂が見た目にそぐわず喧嘩っ早くてかっこよくてキュン…みたいな話です(この説明であっているのか?←うろ覚え
美しいけどストーリーはかわいらしい感じのBL漫画です( ◜𖥦◝)♡
pixivコミックで1話読めるので気になった方はぜひ↓
コウキ。『アヒルくんはソレを知らない』
基本的にはBLなんですが、色々ストーリー面で緻密さがあって面白かったです。
美容整形やコンプレックスへの向き合い方、外見の美醜と内面の美醜などが描かれています。羨望や憧れが嫉妬や恋慕と表裏一体だったり、人間の心って複雑だよね…っていう部分が描かれていて、BL作品としても楽しめつつ、人間ドラマを見ているようで面白かったです。
終わり方(解決の仕方?)には複雑な気持ちになる部分もあったけど、淀みない綺麗さに触れて浄化される感覚って分かるなぁって思うから、あれで良かったと思うし、細部まで気を配られた作品に感じました。
前半と後半で自然な流れで主人公が変わった点も面白かったです。語り部が変わることはままあると思うけど、グラデーション的かつ明確にチェンジしている点は秀逸でした。
作者買いしたいと思った5作品
次に、今後、作者買いしていきたい初読み作家さんの作品を紹介します。
内田実『さよならの生涯』
不思議系の話が詰まった短編集でした。「こうゆうの好き〜!」という感じで、個人的にはとても良かったのですが、こうゆう作品をなんと言い表せば良いのか分からなくて上手く紹介できません。
内田さんの他の作品はどんな内容なのか分かりませんが、同じような作風なら収集したいと思いました。
春之『カッパーレッドの悪魔』
あとがきに書かれていた「魂のBL」というパワーワードに笑いましたが、「わかる」と思いました(笑)
表紙の感じからエロ中心のBLかな、と思っていたけど意外とそうでもなくストーリーがあって…正直読んだのが前すぎて記憶があまりないんですけど、良かった気がします。
とりあえず「魂のBL」を柱に持っている人だったら大丈夫だろうな(?)という気がするので、作家買いしてもハズレることはなさそうな予感。収集しようと思います。
尾崎かおり『人魚王子』
大まかなジャンルとしては、先に紹介した内田実さんの『さよならの生涯』と近い気がします。ほんわか温かい感じと、切なさが同居するような話でした。ヒューマンドラマ。他の話も読んでみたいです。
美和『終わらない友情と片恋論』
これは普通にBLらしいBLというか…、BLって「THE BL」って感じのBがLするために世界(ストーリー)が構築されているようなBLと、「BLっていうカテゴリーで描いてるけど主題としてはBLじゃなくてもいいよね(いい意味で)」というような作品があって、この『終わらない友情と片恋論』は前者なので、BLに興味ない人にはオススメできない漫画です。エロシーンも潤沢だし…。
ストーリーや設定としてもBLにありがちと言えばありがちだし、深いことはなくサクサク読み進められる(これがBLの良いところ。漫画界のスナック菓子)のですが、ところどころのセリフに「おっ」と留まるものがあったり、要所要所に表出する作者のフェチが僕と被っている(好みが同じというか、フェチズムを感じるベクトルが近い?)ので、この作家さんを追えば俺得ないろいろを見れるんじゃないかと期待。ストーリー的にもサクサク読めるけど筋は通ってて何かと好感が持てる。集めてみます。
加藤スス『いけにえもんぜんばらい』
昨今読んだ作品の中で今一番僕的に熱いのがこの加藤ススさんの『いけにえもんぜんばらい』です。爬虫類(蛇)OKの異種婚姻譚好きの腐人は是非買ってください。
基本的にラブコメです。やっぱコメよ、コメ。コメディ要素あるの好きなんですよね。受けが賢いのに愚直でバカなところが愛おしいです。攻めがダウナー系でしかも背が高い(人外)。身長差萌え持ちにはもってこいの一作。
二人がまぬけで突飛な日常の中でコメしながらなんやかんやで初々しいラブしてるところがめっちゃ可愛いです。2巻出ねぇの?
何が良いって全部良い!って感じですね。加藤さんの本は全部集めようね。
続きも買いたい5作品
1巻読んだら面白かったので続きも買おうと思った作品を紹介します
梅田阿比『クジラの子らは砂上に歌う』
アニメにもなったので、ご存知の方は多いかもしれません。
僕はずっと表紙が綺麗さとタイトルに惹かれて気になってはいたのですが、表紙が良すぎて期待値が高まりすぎて中身がいまいちに感じちゃうんじゃないか?とか、表紙の絵のように漫画描写も緻密だと読むの疲れそうだなぁ、とか思ってなかなか手を出せずにいました。
中古屋で見かけたので試し読みのつもりで1巻を買ってみたら…最高だった。まじかよ、もっと早くに買えば良かった…!
僕好みの御伽噺のようなファンタジーで、日常と悲劇が隣り合わせにあるような切なさと、大きな謎に惹かれます。絵柄は表紙とは雰囲気が違うけど、これはこれで可愛らしくて好きでした。内容は要素が多いし、謎も多くて複雑だけどスピード感を持ってストーリーが進むので引き込まれます。
しかし…5巻を過ぎたあたりから複雑さがドッと増え、用語も増え、世界が広がり、僕はついていけるだろうか……。カタカナ多くて…用語メモしながら読まないと分からなくなりそう(笑)
ちなみに、アニメは興味なかったのですが、この記事を書くにあたって検索をしてみたら絵がけっこう可愛かったのでアニメも見てみようかなと思いました。
冨明仁『ストラヴァガンツァ-異彩の姫-』
おにゃのこと甲冑!?すごい癖を感じさせる表紙だ…エロそう!と思って買ったんですが、思ったよりストーリーがしっかりあって面白くて、続きが気になります。僕はトリコ(ジャンプコミック)が好きなんですけど、トリコみたいなのが好きな人は好きだと思います、ストラヴァガンツァ。こうゆうファンタジックな世界に癖がある人にはオススメ。
イチヒ『西王子くんに告白されました。』
まだ1巻しか読んでないのですが、面白かったです。ラブコメっていうか、だいぶコメ寄りだった気がします。ストーリーはどう展開していくのか…とりあえず集めないことにはコメントできないな…買おう。
飯田ぽち。『姉なるもの』
表紙の雰囲気からしてエロ系かと思うじゃん?でも意外とこれもストーリーがしっかりあって続きが気になりました。過去を振り返る形のナレーションで物語が始まるので「え、この先一体何があるの…」と引っ張られます。ハッピーエンドを望んでしまうのだが…
表紙の女の人が、たしか悪魔という設定だったよな(←うろ覚え)。形を変えたり衣装チェンジしたり…今後俺得シチュが見られるのでは!?という期待をせずにはいられない
一七八ハチ『少年の痕』
…こんなの、好きに決まってるじゃね〜か〜〜〜!!!っていうくらい、好きが詰まっててどうしようもないです。擬似家族…特に子育て好きだし、人外好きだし、軽いカニバリズム要素好きだし(というか吸血鬼なのだが)、生活感好きだし、ふかふかおっぱい良いし…、いいよ、これは、いいよ…。
僕は『私の少年』とか『喰う寝るふたり住むふたり』とか『殺伐シェアライフ』とかが好きなんですけど、分かりますか、分かる人は『少年の痕』も好きだと思います。是非。
……ここまで書いてて、なんだかだいぶ偏っているというか、自分の壁を晒しているだけのような気がしてきました。
どこかで僕が描く漫画をいくつか読んでくれたことがある人には、「あ〜、君、こうゆうの好きそうだね」って分かってしまうようなダダ漏れピックアップになってますね。恐ろしい。
安定して好きな3作品
過去にも紹介したことがある気がする、定番の好き作品を紹介します。
テクノサマタ『日傘ちゃん』全2巻
テクノさんに関しては大好き過ぎて、喋り始めたら愛が止まらないから逆に何を語れば良いのか…。『日傘ちゃん』は1巻を読み終えたあと、2巻は買ったまま温存していました。積読というよりは大事に大事に取っておいた感じで…、その2巻をようやく読み終えたのでした。
何度も繰り返し読んだ1巻。こんなローペースな二人が2巻で完結…?と思いながら読んだのですが、なんと、まあ、もう、素晴らしい…。繊細で温かくて、はぁ、好き…。
テクノさんは、どこかのあとがきで「ただ誰かが誰かを大事にしている漫画が描きたいだけなんだぁ〜」というようなことを書かれてまして、僕は、わかるぅう…と思いました。「ジャンルどうしよう」「タグどうしよう」問題は定期的に爆発しそうになる問題で、底辺ながら漫画を描く者としての共感もありますし、テクノさんの作品の読者としても、たしかにテクノさんの描いているものをどのジャンルに区分けしたら良いか…という点でも分かりみがあります。表層の形でどこかにはめるのは違くて、描かれている主題ってもっと真理的なものだよね…と…。ちなみに僕は蔵書をジャンルごとにまとめていますが、「性別の垣根を超えてる系」の棚を作ってあります。CLAMPとかテクノさんとかが入る棚です。
日傘ちゃんは…語ると長くなるので語れないのですが…、テクノさん特有の可愛さと繊細さがある絵とストーリーで、ほっこり、だけど切なくて、誰かを大事に思うことが描かれているような…優しくて、悲しい…苦しいけどだけど幸せ…みたいな…。
タイトルが「日傘ちゃん」ですが、なんかもう、テクノさんの作品はタイトルも好きっていうか…。語感もいいんですが、込められたものや掬い上げ方も良いというか…。日傘のくだりもめっちゃ良くて、ほんと「あぁ、そうだよなぁ」と思うし、それと、昨今は地球温暖化も著しいので熱中症予防のために僕も日傘を使っていきたいと思うし、みんなにも使ってほしい。
>>>壊滅的な日本語<<<
ときしば『ドSおばけが寝かせてくれない』
2021年上半期読了記録でも触れたときしば氏の『ドSおばけ(略』の待望の3巻が発売されまして、小冊子付きを発売日当日に買いに行きました。うまみを生かす天才。幽霊の方じゃなくて生きてる方の性格が好きなので生きてる方がもっと活躍(?)してほしい。4巻出ますよね?
安藤ろめだ『ヤンチェリキッス!』
こちらも上半期の記事で触れております。2巻が入手できたので読みました。仲良しこよしは良いもんだ…。
記憶がないけどたぶん良作5選
最後に、あまり記憶はないけど記録を見返すと評価が高かった作品を紹介します
相舞みー『女子力高めな獅子原くん』
いとこがネット広告で見た気がする、と言っていました。僕は知らずに書店で見かけて買ったのですが、話題作なのかもしれない。ご存じですか?ラブコメかな?
野杜もち『葉山先生の抱きまくら』
エロくない系のBL。かわいい。かわいいだけじゃなくて攻めがダウナー系なところも俺得でよき。
麻酔『ユーアーマイオール』
ラブコメ系のBL。けっこう笑った気がする。
ためこう『ジェンダーレス男子に愛されています。』
よく本屋で押し出されているところ見るので話題作かもしれない。ためこうさんはBL作品を読んだことがあるけど、このジェンダーレス男子こそ、ハマり役というか、ためこうさんの作風にあっている気がした。ぴかいち。
ミブヨシカズ『とろけるたまごとベッドの中で』
表紙の肌色面積が多くてびっくりしちゃうんですけど、中身はわりとほんわか系だったのかもしれません(メモはあるが記憶がない)。
同性婚が認められるようになればいいな〜って思います。なぜ法律は変わらないのだ…???
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以上、下半期の読了リストからいくつかピックアップして紹介してみました。
気になる本はあったでしょうか?
BL多めだし、めちゃくちゃ自分の趣味に偏った内容になっちゃいました
好み合う人がいたらいいなと思います。( ◜◡◝ )💦
少し長くなりましたが最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた(◍ ´꒳` ◍)ノシ
ーおわりー