名前のない生活

何者でもない僕のなんてことない日々

ギボシが売れない。なんでだろ〜🎶

直売所にてギボシの花を出荷するも、売れず、

ついでアスチルベを出荷するも、売れず、

そこから

・ドドンと華やかな花じゃないと売れにくい

・縦長に咲く花(アレンジメントに向く花)は売れにくい

…という推測に至った。という話。

 

ー ー ー ー ー

 

直売所に芍薬を出荷して思ったことを以前ブログに書きましたが、

(→その記事はこちら

 

なんやかんや言って、ぶっちゃけ芍薬は割と売れました

 

父曰く、「半分売れたら良い方と思え」ということだったので、

あれだけ他の農家さんが出荷する中で

多少ロスが出るくらいで済んだということは

直売所全体としての芍薬の売り上げは半端ないんじゃないだろうか。

すげーな、芍薬

 

 

さて、我が家はメインを張る花をほとんど作らず、

賑やかし要因の添え葉みたいなものが多いので

芍薬はちょっと特殊なポジション。

芍薬みたいな花はうちにはもうない。

(例えば地域的には百合を出荷している人が多いようですが、うちは百合は作ってません)

 

 

花としてはその後、ギボシを売りに行ってみたのですが…

 

これが全然売れないwww

 

終わりかけのギボシ

 

なんでだろう〜?

綺麗だと思うんだけど…。

白い花だけど割と強くて茶ばんだりしないし。

 

先終わった花が順番に落ちていくから、

それが不人気なんだろうか?

 

でもギボシの散り方に詳しい人ってそんなに多くはなさそう。

それに、散り方で言ったら芍薬も大惨事になる。

その芍薬が売れるのにチマチマと花を落とすギボシが嫌われるってことはないだろう。

 

じゃあ値段が高すぎるのか?

安く売れば良い?

 

でも花って安売りしてて買いたくなるものでもないよなぁ。

花を買う時って、「きれいだな〜」って思って買うし、

値段は二の次の嗜好品って気がする。

 

っていうことは、、、

ギボシって綺麗じゃないってこと?!

 

購買意欲を誘われない見た目、ってことか。。。

 

花は見た目が100%と言っても良い

(中にはラベンダーとか香りを楽しむものもあるけど)

売れないってことは見た目が悪い()ってことだ。

ギボシ、綺麗じゃないのか…。

 

と、ぐるぐる考えている間にギボシの季節が終わり、

アスチルベのシーズンになりました。

 

アスチルベの写真撮り忘れたのでネットで検索したものを拝借します。さーせん

引用画像

https://shop.takii.co.jp/simages/shop/column/garden_design/170925.html

 

うちで作ってるのは光が当たると青み掛かったピンク色に見えるのが特徴の「アメジスト」っていう種類のアスチルベ。まぁ、細かいことはいいんだ。

 

これもそれなりに綺麗だとは思うんだけど、

売れない売れない。全然売れない。

 

う〜ん?

 

市場に出せば売れるんだから、

花屋さんは買うんだけど、

お客さんは買わない…?

 

で、まぁ、いろいろ考えたんですけど、

直売所ってそもそも「花を買いに行く場所」じゃないんですよね。

もはや花は売れるだけラッキーみたいなポジションだと思う。

大体、野菜とか果物目当てで行く場所じゃない?たぶん。

「季節の花を買いに行きたいから直売所に行こう」っていう動機で直売所に赴く人ってほとんど居なそう。ゼロではないでしょうけども。

 

そんな「手に取ってもらえたらラッキー」みたいな、

おこぼれ待ちのポジションの花卉類。

やっぱり「わ!」と目を引くような華やかさがないと

手に取ってもらえないのではないか。

 

 

…と、言いつつも、実はただの添え葉はちょろちょろ売れたりする。

芍薬のようには売れないけど、たまーに売れる。

葉っぱ買う人がいるっていうことは、

抱き合わせ(アレンジメント)を想定して花卉を買う人もいるんだ。

 

なのに、ギボシアスチルベは売れない。なぜか。

もしかするとギボシアスチルベみたいな縦長の花って飾るのが難しいのかも?

(おばあちゃんに聞いてみたら飾りにくいって言ってた)

花屋さんレベルのスキルを持っていないと上手くアレンジメントできないのかもしれない…?

 

アレンジメントを想像しにくいのに、

単品で置かれてて「欲しい」と思ってもらえるだけの引力はない。

 

ギボシはどことなく素朴さ、質素(貧相?)さがあるし、

アスチルベは賑やかし要員感が否めない。

 

それひとつだけ飾っておいて「わ!」と輝く華やかさはないし、

他の花と組み合わせるのも難しい。

ってなると、なかなか買ってもらえないのかも。

 

 

アスチルベは水上げが悪いので、

直売所で売る時には栄養水を付けることにしました。

荷造りに手間がかかる。

それなのに売れないとなれば、売りに行くだけ無駄ということだ…

 

あきらめるか。

 

 

 

いや、

 

諦めるのはまだ早い…!

 

っていうか、諦めたくない…!

 

なんとなく、もうちょっと足掻いてみたい。

まだ足掻く余地があるなら…!

 

 

あ、ちなみに、アレンジメントして花束にして売るという選択肢はありません。

なぜなら、他に売れる花がないからです。

花買って来て抱き合わせて売るのも馬鹿馬鹿しいので…

あと単純にセンスがないから無理だと思う。(´◦ω◦`)すん…

 

 

何か目を惹き、手に取ってもらえる方法はないだろうか。

(栄養水を付ける工夫はしたけど、それはおまけっていうか、

買った人が後悔しないように、という程度なので、引き寄せる力はない。)

 

 

引き上げて来たアスチルベを飾っていて思った。

「もっとたくさんあれば、アスチルベだけでも華やかになるかも」

 

添え花だから、添え花らしく、添える分だけ…という量で荷造りしていたけど、

いっそメインのような顔をさせるべく、

大量で一本に仕立ててみたらどうだろうか…?

 

コスト(手間と資材)をかけすぎるアイデアは持続可能性が低いのでダメだが、

1束の量を調整するだけなら可能。

収穫の量が変わらなければ1束に入れる量が増えると一度に出荷できる数は限られるけど、

使う資材の数と、仕上げ作業の手数が減るので悪くない…!

 

ちょっと希望が見えて来た気がする。

 

と、いうところで、そろそろアスチルベのシーズンが終わる

もう一回くらい、出荷のチャンスがあるかな?

本格的な挑戦は来年になるかも。

 

良品質のものを作れば売れるってわけじゃなくて、

品種選びそのものも博打うちだけど、

仕立て方、売り方も影響するのかもしれない。

試行錯誤の余地が色々あっておもしろいね。

 

 

 

<おわり>

 

 

 

himetena.hatenablog.com